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木目金の作り方

3.5 新接合法による木目金作品

 新接合方法は、2008年に公開しております。鍛金作家の方々に本手法を採用していただき、鍛金作家の原智様からは、次のような言葉を頂きました。
「鍛金技法において木目金は大変魅力的かつ効果的な技法と言えます。木目のように現れた文様は、鍛金の絞り加工を施すと、少しずつ変形し地金が動いた痕跡と記憶をその表情に残すことが可能だからです。木目金自体の美しさはもちろんですが、加工経過を視覚化するにも有効であります。接合が安定したことで、作品作りに専念することができるようになりました。」

 下図は、杢目文箱(原智作、作品の大きさ:高さ160mm、幅:260mm、奥行き:260mm)です。積層接合体を新接合法で接合。切削・切断加工、鍛金加工、ろう付け等の加工を施して、木目金材を組み立て。引き続き、硫酸銅と粉緑青の水溶液で煮て、煮色着色して仕上げています

hara mokume

 次は、杢目彩遊香炉(成井美穂作、作品の大きさ:高さ100mm、幅120mm, 奥行120mm)。使用した金属板の形状は、厚さ1.5mmで、60mmx60mm、銀(97Ag-3Cu):3枚、銅(OFHC):3枚、赤銅(2Au-98Cu):3枚です。ベース銅板(厚さ:10mm)の上に、赤銅、銀、銅の順に接合面を研磨して積層し、熱膨張を利用したジグで固定。このジグと木炭500gをステンレス製の容器内に納め、電気炉で750℃、1時間加熱・接合しました。その後、鍛造、掘削、焼きなましを行い、厚さ1.5mmの木目材を制作。その後鍛金法を用いて整形し、TIG溶接等の加工を用いて木目金材を組み立ています。引き続き、硫酸銅と粉末緑青の水溶液内で煮て、煮色着色処理して完成です。

narui mokume

 次は、純銀・純銅木目金 香炉三つ足(第12回全日本金銀創作展、経済産業大臣賞受賞、制作:新井創、胴径187mm、高さ163mm、質量:1,150g)

arai mokume

次は、木目金花器(制作:相原健作、 高さ115mm,  胴径82mm)

aihara mokume

 

 

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