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日本銅学会(第56回講演大会)にて特別講演

 日本銅学会(第56回講演大会)が、東海大学高輪キャンパスで、2016年10月29日、30日に開催され、各セッション(物理的性質、機械的性質、組織、塑性加工、接合、腐食防食、接合粉末冶金、伝熱・熱交換器、メッキ、切削、表面抗菌、材料開発等)で、活発な講演が行われました。
 初日には、下記の3件の特別講演が企画され、成井美穂(文化学園大学)、相原健作(東京芸術大学)と連携して進めてきた、「粒金」についての講演を行いました。
特別講演1:日本の安全保障と海洋資源(東海大学;山田克彦)
特別講演2:古代の接合・粒金の調査と復元 (WELLBOND 大橋修)
特別講演3 航空機における材料開発(三菱重工業、高橋孝幸)

特別講演・「古代の接合・粒金の調査と復元」の講演概要は下記です。
「粒金」とは、英語の「granulation」の訳で、金板上に微細な金粒を大量に、連続・立体的に配置する装飾技法です。集合体としての造形美からも芸術性が高く、展示会でも注目されています。紀元前に発達したこの接合技法の伝承は途絶え、今日でも謎とされ、現在十分明らかになっていません。
 長年、金属の接合研究に携わったことから、粒金での接合法に興味を持ち、金工展を度々見学してきました。図録の写真を数倍に拡大すると接合部を観察でき、古代の巧の「接合の技」を垣間見ることができ、また接合部の欠陥からは、古代の接合法を推測もできます。これまで、金粒を接合する技法を解明する目的で、古代の粒金作品を金属学観点から観察し、また粒金を試みてきました。
 そこで、本講演では、①粒金作品の特徴、②文献に見る金粒の接合法、③金粒の接合の実際等から、古代の金粒の接合法について解説しました。また、古代の接合技術は、「現代でも真似のできないろう付けのハイテク技法である」ことも述べました。
 講演の後、下記の実物を展示紹介しました。木目金、木目金接合用の治具、クリソコラ、粒金作品など、多くの方に興味を持っていただき、コメント等いただきました。ありがとうございました。

 granulation

molkumegane

 

presentaion

講演の様子

 

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