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「黒崎播磨株式会社・耐火物生産工場」を見学

 北九州市で開催される溶射学会・春期全国講演大会に先立ち、見学会が開催され、「黒崎播磨株式会社・耐火物生産工場」を見学しました。
 1901年に官営八幡製鉄所が操業を開始しましたが、これと隣接して黒崎窯業株式会社(現在:黒崎播磨株式会社)が、1916年に設立されています。生産の80%程度が耐火レンガの生産で、そのほとんどが鉄鋼生産関連です。高炉用(寿命:20年)、運搬車用(3〜4ヶ月)、転炉用、連続鋳造用スライディングノズルSNプレート(1日)等の生産です。
 見学は、連続鋳造用のSNプレート(銑鉄の流量の制御板)の製作工程。本プレートの製造は、(1)アルミナ、カーボン、ジルコニア等の原材料の粒度を調整し、(2)これにバインダーを加えて、高速ミキサーで均一に混合。引き続き、(3) 温度、湿度を制御した場所で、常温でプレス成形(1枚/minの速度で生産)。(4)これを焼成後、タールを含浸させ、熱処理。(5)スライド面を平面機械加工して潤滑材を塗布して、乾燥。(6)スチールバンドを、焼き嵌めして、最終製品となります。

 製品の品質管理には、(1)不純物の混入を出来るだけ避けると同時に、(2)成形後の形状測定、質量検査、密度測定、超音波測定等を、全数評価しています。SNプレート使用環境が、鋼種(不純物や添加物が異なる)で異なることから、その環境に対応した耐火物の組成を設計しているとのこと。その結果、連続鋳造用のSNプレートは業者からのオーダー生産となっているようです。

 

 

 

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