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「住友銅吹所」見学

 地下鉄堺筋線「長堀橋」を下車して、
東へ約300m。ビルの谷間に、「住友銅吹所跡」のがありました。一角は公園として整備され、案内板の他、元住友家本邸の玉突き場であった明治時代の洋館風建築物。また、銅の精錬に使用された小型のるつぼもガラスのショーケースの中に展示されておりました。
 この地にあった「住友銅吹所」は、住友家(泉屋)が1636(寛永13)年に開設した日本最大の銅製錬所で、当時世界の生産量の約1/3を生産していたようです。銅吹所には、住友家の店舗や住宅が隣接して、それらを含めた面積が約4000平方メートルもありました。
 銅吹所は、1876(明治9)年に閉鎖されますが、住宅は1915(大正4)年までは住友家本邸として、1945(昭和20)年までは、別邸として存在していました。1990年から92年に発掘調査が行われ、100基を超える精錬炉など、銅吹所・住宅関連の遺構が出土したとの事です。
 当時大坂は銅精練業の中心地で、両横堀・長堀など川沿いの舟運の便利な場所に多くの銅吹所があった。輸出用の銅はすべて大坂でつくられ長崎へ送られた。そのうち、住友銅吹所が最も有名であった。
 なお、住友家が銅の採鉱から製錬までの工程を絵入りで解説した江戸時代の「鼓動図録」は、日本の高い金属製錬技術として評価されているようです。この解説書を見ると、当時の製錬工程が分かり易い。

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住友銅吹所跡