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「金アマルガム法による古代の接合技術」を発表 アジア鋳造技術史学会 愛媛大学

 朝出発前の朝食時に、『あの人に会いたい』(NHKのTV放送)で、尾崎紀世彦さんの放送がありました。亡くなられた有名人の足跡、業績の放送です。尾崎紀世彦さんは1943〜2012で、私と同じと年に生まれた方と知り、元気に学会に参加出来る事に感謝して出発。
 アジア鋳造技術史学会2012は、愛媛大学で、25、26日と開催され、発表講演数:16件、ポスター:9件、ビデオ:1件の発表がありました。韓国、中国からの講演も。
 講演を聞いて、古代では技術があって表現ができる。「芸術と技術は一致」している感じがします。本学会にはいろんな分野の研究者が参加しておられるが、考古学を専門とする研究者が多い。材料、鋳造、金属の加工技術を専門とする研究者は少ないようである。

 今回、「金アマルガム法による古代の接合技術」(大橋修、成井美穂、相原健作)で講演しました。 

 材料の接合を長年研究して来て、接合の最先端と考えていた「液相拡散接合」が、古き時代に使用されていたようです。
 液相拡散接合は「TLP接合」とも呼ばれ、接合プロセス中にろう材の融点降下元素であるボロンを、母材内へ拡散させて液相を固相化して接合する方法です。
 藤ノ木古墳から出土した品々には、銅製品上に金メッキをした金銅品が多くあります。この金メッキは、金と水銀を合金化して金アマルガムを形成して、これを対象製品に塗布して、引き続き加熱されます。この際、接合部にもこの金アマルガムを満たしますと、水銀が蒸発して接合部での水銀量が減少して、接合できます。

 講演後、本発表に興味を持ったとの意見を多数頂来ました。また、アマルガムを用いた接合について、試行実験を既に行い、その可能性もあるが、水銀が検出できないなど、水銀の挙動については未解明な点があるようです。

meeting

講演会の様子

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