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金属技術史

サイクルセンターと鉄砲鍛冶

 天王寺からJR阪和線で、百舌鳥駅を下車して、仁徳天皇陵の前を通って、自転車博物館サイクルセンターと鉄砲鍛冶屋敷を見学。
 日本最大の前方後円墳で、世界でもピラミッドと秦始皇帝陵と並ぶ世界三大古墳と言われ、5世紀に建造されたと考えられています。これほど大きな土木工事には、多くの道具と技術が必要です。これらの技術がこの堺地区にありました。東大寺(752年完成)の建設に際して、陣頭指揮を執った「行基」は、この堺出身です。刀や刃物の生産が盛んになり、種子島に伝わった鉄砲の製法を橘屋又三郎(1545年)などが堺へ伝えてから、堺は日本一の鉄砲生産地になりました。また「法隆寺の昭和の大修理」の際には、法隆寺の釘などの鉄製品を製造しています。この金属の鍛造加工技術をさらに進化・発展させたのが、現在世界の自転車パーツのトップ企業のシマノであります。

鉄砲鍛冶
 種子島に伝わった鉄砲の製法を橘屋又三郎 などが堺に伝えてから、堺は日本一の鉄砲 生産地になりました。江戸時代から続く鉄砲鍛冶井上関右衛門の居宅兼作業場兼店舗。町家建築として最古の部類に属し、鉄砲の生産現場など鉄砲鍛冶屋敷の面影を残す唯一のものとして市の指定有形文化財になっています。見学はできませんが保存されております。
 この文化財の近くに「堺鉄砲館」があり、火縄銃の展示と詳しい説明も頂きました。短冊形状の鉄板を鉄の丸棒の周りにUの字型に巻き付け、鍛造してパイプを作ります。そのパイプの回りに短冊形状の鉄板を螺旋状に巻き、二重構造のクラッドパイプを作ります。その端には、鉛製の弾と火薬を装着してボルトをねじ込みます。ボルトはヤスリ掛けで作ったようです。このボルトを重ね構造のクラッドパイプにねじ込んで銃身が完成です。手作りですのでボルトのピッチが異なります。ボルトを紛失すると銃が使用できなくなります。下記が江戸時代に執筆された「刀問屋と鍛冶」の本の一節です。

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鉄砲問屋の風景

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鉄砲の作り方

自転車博物館 サイクルセンター
 世界の最初の自転車は1818年ドイツのドライス男爵が製作した物で、二つの車輪を前後に並べて、その間にまたがり地面を蹴って走ったようです。200年前の自転車から、現在の自転車までの展示してありました。

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最初の自転車、ドライジーネ


 この他に「シマノ90年の歩み」で技術の進歩とともに、自転車の加工技術がどのように変化してきたかが分かる展示がありました。

    shimano
    • 内装3段変速機(1960年)
    • 軽合金部品(デュラルミン)とバフ仕上げ(1973年)
    • 変速レバー、変速機、チェーンと一体化した開発(1978年)
    • 位置決め機構(1980年)
    • 防塵対策を施したマウンテンバイク部品(1983年)
    • レース用自転車に位置決め変速(1984年)
    • ブレーキレバーお変速レバーの一体化
    • デュアルコントロールレバー(1991年)
    • シマノ・ペタリング・ダイナミクス(1990年)
    • 中空クランク、空気変速装着車(1999年)
    • 日常使用に優れたシティスポーツ部品群
    • 電動変速器(2010年)

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