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金属技術史

鍛金作家・相原健作さんを訪ねて

 相原さんは東京芸術大学で鍛金技法(加熱して軟化させた金属を金鎚で叩いて、成形する技法)を学び、卒業後は金属素材を用いた各種のオブジェを製作に取り組んでおられます。
 鉄の素材を用いて表現された作品群「水辺で羽を休めるイトトンボ」が、金工作家を対象とした「第26回淡水翁賞の最優秀賞」を受賞。 
また、桜の森彫刻コンクール(2009)で「サイは投げられた」が準賞を得ています。
 相原さんは、幼いころからの昆虫に興味があったことから、知り尽くした昆虫をモチーフに多くの作品を製作。さらに、身につた鍛金の技術を駆使して、文化遺産の復元加工にも積極的に取り組んでおられます。
 墨田区の相原さんのアトリエを訪問しました。東日本大震災を題材にした「HOPE」球が出迎えてくれました。
 HOPE (希望)のアルファベット文字(H,O,P,E)100個を用いて組み立てた2.4メートルの球。この希望の球を「糞転がし」が転がす。「糞転がし」は、古代エジプトでは、聖なる昆虫とされています。「希望」を転がして、復興へ転ずる。日本の復興をイメージした作品でした。
 「糞転がし」は、銅板を鍛金加工で成形と溶接・ろう接で組み立て、銅の表面を硫化反応で着色しています。H,O,P,Eのアルファベットの文字は、赤のスプレー缶を使用したとのことでした。
 今後は、現在工業会で使用されている「溶射」など新しい金属の着色加工法を取り込み、新たな作品を目指す芸術家でした。

hope

HOPE球

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