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 平成22年春期日本塑性加工学会が電気通信大学で開催され、(株)WELCONが「拡散接合によるマイクロ熱交換器の製造・実用化」で、三井精密技術賞を受賞。当日の、その他の受賞講演内容についても、併せて紹介します。

1.「精密拡散接合技術によるマイクロチャンネル熱交換器の開発」、(株)WELCON  鈴木裕他、(三井精密技術賞)

 ステンレス鋼箔を拡散接合して、熱交換器を組み立てる際の接合に係わる技術的な課題の評価法として、接合部のピール試験、気密試験、ガス圧力試験等を自主開発して、拡散接合法でマイクロ熱交換器を組立製造しています。また、その熱交換器の性能評価法として、管路内を流体が流れる際の摩擦損失係数や圧力損失、熱交換器の応答性等の観点から検討され、紹介されました。その結果、従来の熱交換器よりも容積が格段に小さく、そして立ち上がり運転性能等が優れることが紹介され、「広く工業界での実用化の予感」のある拡散接合による製品であります。本技術は、会社のHPで紹介されています。

2. 微細傾斜穴3次元プレス工法の開発と燃料噴射弁への適用、(株)日立カーエンジニアリング 郡司賢一他、(三井精密技術賞)

 エンジンの燃費向上化に向け、直噴ガソリンエンジンシステムが開発されています。エンジン内に最適な分布で燃料を噴霧するため、6個の微細形状穴を塑性加工法で仕上げる方法の開発です。本方法は、従来放電加工での加工時と比較して、加工穴の精度とその品質、加工時間、投資費用、装置の耐久性の観点から格段に優れるシステムであるとの紹介で、説得力のある講演でありました。本技術は既に平成21年度電機工業技術表彰されました。

3.「高比強度板材用塑性接合法の開発」、ホップリベットファスナー(株)、加藤享他、(天田賞)

 車の燃費向上に向けて、高張力鋼板、アルミ板が多用され、その異種金属の接合が要望されている。本手法は、リベットを用いて機械的な接合を達成する方法で、簡便な締結法の開発である。講演では、力学的解析から、材料の塑性変形挙動等の紹介がなされ、高張力鋼板とアルミ板材の機械的締結の実用化が紹介されました。 本HPで本技術紹介がされています。

 

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