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小さな「ブレーキ博物館」の見学

 墨田区には「産業」や「文化」に関するコレクションを紹介する「小さな博物館」運動があり、現在25の博物館がHP等で紹介されています。その中にJR錦糸町の駅から徒歩で15分程のところにある「ブレーキ博物館」を見学しました。
 乗り物を安全に止めるには、ブレーキが必要です。人類史上最初のブレーキは、車輪の外輪近くの孔に棒きれを差し込んで止めていました。次に、現れたブレーキは、ベンハーの映画にあるローマ時代の戦車に見られます。車軸に巻きつけたロープを乗員(戦闘員)が強く引くことで、車輪を制動していました。馬車の時代には、車輪の外周を直接制動子(ブレーキシュー)を押しつけるタイプが現れ、現代ではその加圧力を油圧で制御しています。
 現在、各種の乗り物で、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、駐車ブレーキ、エンジンブレーキなどが使用されています。乗用車では、よくディスクブレーキを使用しますが、ディスクは鋳鉄製です。ブレーキシューには、耐熱性の観点からアスベストが使用された時代もありましたが、現在は、骨格材、潤滑材、研削材の観点から全体で20種類以上の添加材料を混合して、樹脂等で焼き固めて製造しているようです。下記の写真では、主な材料を紹介しています。
 ブレーキの制動性能が現在は優れているようで、乗用車では乗員はシートベルトを着用していますから、急ブレーキもかけても乗員は怪我をしません。しかし、鉄道車両では、乗客はシートベルトを着用していませんから、急ブレーキをかけることができないようです。(2010.1.29)

 

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ブレーキパット製造用材料

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