WELLBOND 拡散接合 情報館


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金属技術史

東京国際航空宇宙産業展2009を見学

 東京国際航空宇宙産業展2009(AEROSPACE INDUSTRY EXHIBITION TOKYO 2009,略してAIET2009) は、東京ビッグサイトで開催されました。航空宇宙関連企業とこの分野に参画をねらう中小企業286社が参加し、航空宇宙関連製品と関連技術を紹介していました。
 航空宇宙材料としてC/C複合材料が開発され、この材料の切断・穴あけ等の加工、それに接合研究の紹介がありました。カーボン繊維複合材料とチタン合金とのろう付け(東京工業大学) では、チタンを添加した銀ろう材の使用で、カーボン繊維に配向にもよりますが、繊維内で破壊する接合強さが得られていました。
 HIPを使った拡散接合サンプルや粉末焼結部品の展示(金属技研)では、チタン合金製ターボポンプインペラ他、HIP処理工程が分かり易く展示されていました。従来の最大HIP処理寸法が外径820mm, 高さ2000mmでした。2010年に外径2050mm, 高さ4200mmの装置が稼働を始めるとのことでした。従来よりも大きな部品のHIP処理用です。

HIP

粉末を鉄鋼製の缶に封入後HIP処理部材のカットモデル


 三菱重工業のMRJの紹介も多くの人の関心を集めていました。開催記念トークセッション「日本の翼、世界へ、未来へ」が開催され、会場には予約者の他、当日入場希望者が長蛇の列を作っていました。MRJは、最先端技術を採り入れ「運行経済性」と「客室快適性」、「騒音と排出ガスも大幅に低減」した機体となっています。また、最近成功裡に終了した宇宙ステーション補給機(HTV)の紹介もありました。「これら機体開発が順調に進み、日本の今後の航空機産業の核の一つと育って欲しい」と感じました。

MRJ

「日本の翼」MRJの紹介


 また、IHIがGenxターボファンエンジンの低圧タービン用にTiAl製タービン動翼を開発して、従来のニッケル基超合金軽量タービン動翼と比較して質量1/2を実現していました。本件についての研究報告がIHIから発信されております。(2009.11.05)


  TiAl-1TiAl-2
   TiAl製タービン動翼      ニッケル基超合金軽量タービン動翼

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