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「ビジュアル化による溶接接合技術の新展開」を聴講

 

 アーク熱源、溶融部の凝固、凝固割れ、加熱・冷却のよる組織の変化などの溶接現象を、「その場観察した映像」にある種の驚きを感じました。教科書で見覚えのある像が、連続的に動き出すからびっくり。
 観察・計測機器の進歩と数値計算シミューレションの進展が、溶接現象の「その場観察」を容易し、現象のビジュアル化を大いに発展させたようである。しかし、これらの映像は、研究者の現象を解析にしようとする「飽くなき努力の結晶」、アーク現象についての世界での最初の研究者Hertha Ayrtonの言葉「忍耐強い観察と熟慮された推論」の賜物と感じました。
 「アークの本質にせまる映像」(敬称略、平田好則)、「レーザ溶接時のキーホール中での溶融金属の挙動映像」(塚本進)、「溶融金属の凝固過程と凝固割れ映像」( 篠崎賢二)、「鉄鋼材料中の相変態挙動に伴う組織をレーザ顕微鏡で観察映像」(小溝裕一)など。
 溶融溶接について知見の少ない私にとっても、楽しいものでした。固相接合を研究する者にとっては、各種鉄鋼材料とチタン合金についてレーザ顕微鏡を用いて昇温・冷却過程の組織を観察した映像は、組織変化過程を明確にとらえており、10年以上前の高温光学顕微鏡下での映像と大きく異なっています。これらの観察結果は、多くの組織変化挙動を観察できる可能性示しており、接合界面の観察への適用は「何か新しい現象の発見」を感じさせてくれました。(2009.10.29)

 

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