日本金属学会 春期全国大会
開催された東京工業大学の桜は、莟がようやく開きはじめ、桜の花を楽しむ家族連れが多く見られました。
接合に関連して興味のあった報告は、下記である。
- 「超微細組織制御の基礎」セッション。各種材料を強加工した際の組織変化について報告。主に、強加工した組織についてその加工相の評価に関する報告が多い。接合では、このように強加工を受けた表面を接触させて加熱することになる。加熱・加圧が金属組織にどのように影響し、その結果接合性にどのように影響するかが興味のあるところであり、この観点からの研究が待たれる。
- 「次世代航空機エンジン用先進構造材料」のセッション。
- 民間航空機用エンジン産業(平塚真二)については、エンジンの開発の歴史と日本の産業。特に、成長が見込まれる航空機エンジン産業に対しての「日本の戦略」の必要性がある。
- Ni基超合金設計、開発および実用化に関する研究(原田広史)。合金設計の思想、性能改善の思想など、分かり易く解説。そして、その合金が最高水準に達して、日本の開発合金が、民間ジョットエンジン実機に採用されることなど。
(2009.3.28)