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1.5 拡散接合の特徴について考える。(異種金属の接合で問題があるのに)

  拡散接合の特徴は、本HPの実用例にも述べたように、下記のように要約できるでしょう。

  1. 材料的に溶融溶接が困難な材料の接合
  2. 異種金属,異種材料の接合
  3. 変形が少ない部品の組み立て接合

 異種金属、異種材料の接合が出来るのは、拡散接合などの大きな特徴です。しかし、材料によっては相互拡散で接合界面での反応物(金属間化合物、カーケンダルボイド)が生成し、高温で接合作業をする拡散接合では、この反応を抑える工夫をする必要があります。
 実用化されている異種金属の接合では、

  1. 相互固溶度の少ない異種金属対———鉄鋼・銅、銅合金・モリブデンなどの接合。
  2. 接合界面に相互拡散を抑制する金属の挿入———鉄鋼とステンレス鋼の接合部にニッケル箔の挿入。

 施工温度が低いプロセスでは、現在実用化されている異種金属は多様です。施工温度を下げるため、接合面をイオン衝撃などで清浄化して接合する方法で、半導体材料の接合に成功しています。また、イオン衝撃と圧延を併用する方法で、各種異種金属箔同士の接合が可能となっております。相互拡散に伴う問題を避けるため、接合温度を下げたい。接合温度を下げるため、接合面の酸化皮膜の影響を少なくするため、圧延時接合界面に大きな塑性変形を与えて、接合する方法も有効です。
 このように、異種金属の接合では、相互拡散に伴う問題を避けるため、施工温度を低下させる。そのため、接合面の酸化皮膜を取り除き清浄化するため、接合面へのイオン衝撃や、圧延時の塑性変形が有効です。接合面の酸化皮膜を取り除く清浄化プロセスの併用が必須のようです。

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