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日本金属学会2020年秋期講演大会で、「金箔の接合」を講演

 2020年秋期・第167回講演大会は、9月15日から9月18日まで開催されました。当初、富山大学での開催予定が、コロナ禍の影響でオンライン開催となりました。ZOOMを利用した開催で、事前の予備的な練習のお陰で、発表資料の掲示もうまく進みました。
 地方(富山大学)大会で多くの研究者と面談できることを楽しみにしていたのですが、オンライン開催で残念でした。今年の春の大会参加費は10,000円でしたが、秋の大会の参加費は、65歳以上は無料でした。来年春の大会も無料か分かりませんが、定年後も末長く「金属学会」、「金属」、「接合」に興味を持って行きたいものです
 ZOOMでは、聴講者の人数が表示されます。本セッションが始まった午後2時には、31人でした。本講演は最後から2番目の4時過ぎでしたが、25名の聴講がありました。
 2018年春の大会では、「日本伝統工芸・截金における金箔の焼き合わせ接合工程」と題して講演。截金作家は金箔を300〜400℃へ加熱後、常温で金箔同士を接合することを明らかにしました。引き続き、本大会で「截金における金箔の焼き合わせ接合工程での金箔の表面変化」を講演しました。オージェ電子分光分析から、金箔を300〜400℃することで、表面の炭素が消失する。金箔の表面の炭素で金箔同士の接合を防止して、金箔を300~400°Cで加熱して金箔表面を清浄化後、圧着している。古代の匠は、加熱で表面の組成を制御して金箔を接合していることが明らかとなりました。
 講演後、質問・コメントとして、1)「截金での実際の接合手順」、2)「金箔の表面での銀酸化物の形成が酸化物の融点を低下させ接合を促進する可能性がある」をいただきました。

 

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