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依佐美送信所記念館とトヨタ関連企業の刈谷(2019.11.20)

 昔、東京から関西へ向かう際、名古屋駅に近づくと、新幹線の車窓から遠くに8本の高いアンテナポールが並んで立つのが見え、名古屋へ近づいた事を実感していました。しかし、そのアンテナが見えなくなって久しいです。このアンテナは長波専用のアンテナで、潜水艦との交信に戦後使用されていました。刈谷駅から3kmほど離れたところに、依差美送信所記念館として保存されていることが分かり、訪問しました。
 依差美送信所は昭和4年に建設され、当時としては世界最大級の無線送信施設で、長波によるヨーロッパへの送信を日本で初めて行いました。第二次世界大戦の真珠湾攻撃が始まった暗号文「ニイタカヤマノボレ一二〇八(ひとふたまるはち)」は、この電波塔から送信されたとのことです。戦後、在日米軍に接収され、平成6年に日本へ返還され、送信所は平成18年に解体されました。その後、「フローラルガーデンよさみ」として一部整備され、その中に依佐美送信所記念館があります。本施設は、産業遺産として、「長波用送信装置および関係資料」を後世に伝えてゆく事を目的として建設されました。また、高さ250mの8本の鉄塔は、石川島造船所(現在IHI)と大倉土木(現在大成建設)のッ共同製作で、亜鉛溶融メッキL型鋼をボルト締めで製作されていました。

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依差美送信所記念館

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L形鋼をボルト締め組立

 刈谷市内には、依差美送信所の他、日本の自動車産業を支える多くの企業が操業しています。刈谷市の予算額の約半分をトヨタグループ企業(デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、トヨタ車体、トヨタ紡織、愛知製鋼、ジェイテクト(旧豊田工機)等)の法人からの税収が占めているようです。
 なかでも豊田自動織機は豊田佐吉の創業によるトヨタグループの本家であり、大正時代に刈谷に誘致された本社工場を基盤として飛躍的に発展した。この所以をもって刈谷はトヨタグループ発祥の地とされています。
 そこで、豊田佐吉が創立した豊田自動織機の正門を見学した後、構内を見学できる「アイシン精機」と「デンソー」を訪問した。
 アイシングループの展示館である「コムセンター」は2015年のアイシングループ・アイシン精機創立50周年を記念して建設されました。
 グループ操業当時(愛知工業、新川産業、)から、現在までの代表的な製品を展示しています。
 総合展示ホール「デンソーギャラリー」はデンソー製品、企業姿勢等を通して、デンソーを紹介しています。ディーゼルエンジン制御システムを興味深く見学しました。

aishinndenso

アイシン精機                デンソー

 

 

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