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日本金属学会春季講演大会(2018)で講演

日本伝統工芸・截金における金箔の焼き合わせ接合工程

 截金とは、金箔の接合箔(5〜6枚)を線状に裁ち切り、線状の接合金箔で文様を描く装飾技法である。飛鳥時代から仏像彫刻等を美しく飾るために使用され、現在は茶道具や工芸品にも応用される伝統工芸の一つである。京都迎賓館(2005年開館)・藤の間の舞台扉に施されている。
 金箔の製造技術に関する報告はあるが、金箔同士の接合機構に関する研究報告はない。そこで、截金における金箔の焼き合わせ(接合)での、金箔の接合機構に着目した。本研究では、金箔の焼き合わせ(接合)工程の調査と,その接合箔の表面・断面観察等を行なった。
 その結果、肉眼では光沢の変化が見られた。Fig.2は金箔の表面の顕微鏡観察結果で、(A)に加熱前、(B)に加熱後、(C)は焼き合わせ後を示す。加熱で表面はやや平坦化(B)し、圧着でさらに平坦化するが、所々しわの形成が見られた。竹刀で切断した接合断面を走査型電子顕微鏡で観察した結果、金箔の剥離箇所が少なく、金箔どうしの良好な接合を確認した。

 

 

 

 

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