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第1回接着・接合EXPO を見学

 ゆりかもめ「国際展示場正門」の駅を降りて、海から強い風にあおられながら、「東京ビックサイト」へ。今年は第1回目の、「接着・接合EXPO」の開催です。当初の案内資料には、「拡散接合装置・技術」の展示とありましたが、残念ながら拡散接合装置の展示ありませんでした。拡散接合製品の展示を見て、感じたことを紹介します。
 「ナイス」のコナーでは、会社が所有する拡散接合装置とそれを用いた接合製品の展示。「6061アルミニウム製の直径20cmの中空製品」やチタン製品等の展示がありました。
 「ヤマテック」では、「冷却通路を持つ、鉄鋼材料と銅の接合体」の他、「6061アルミニウム合金板の積層体」。サイズは幅30cm、奥行き60cmにも及ぶ大型の接合体で、当社が所有する多軸加圧接合装置の接合体です。「最近各種のアルミニウム合金の接合に取り組み、複雑の内部形状と持つ製品の製作に取り組んでいる」ことが印象的でした。
 「アロン社」では、「ハーフエッチングした銅板を積層接合したヒートシンク」の他、今回最初の展示と思われる「ハイパー熱交換器」も注目でした。フォトエッチングした0.5mm厚さのステンレス鋼箔を100枚積層して、耐圧100MPaを保証する製品で、水素ステーション向けの製品と考えられます。この用途での製品は、神戸製鋼やWELCONが先行していますから、競争の激しさを感じました。
 「東北特殊鋼」では、各種のフォトエッチング積層体の展示があり、ステンレス鋼、銅製の各種フィルターの製品がありました。「展示品の多くは、実用化品である。また最近、生産が伸びていますが、独自の接合手法で、拡散接合コストを抑えることができる。しかし、製品に占めるフォトエッチング経費のコストダウンが重要」との担当社者の言葉も印象的でした。
 「日本タングステン」では、超硬長尺製品(約2m)の展示。フィルム製造用製品で、短冊型超硬材料を接触・加圧しての製品です。表面を鏡のように研磨してありますので、接合位置を確認することはできませんでした。
 この他、クラッド材の展示は、「AMETEK SPECIALITY」、「東洋鋼鈑」、「新日鐡住金」、「徳力本店」等があました。
 「フルヤ金属」では、SPS装置を使っての大きな直径ターゲット材料の製作もありました。
 「東京ブレーズ」では、ろう付け製の熱交換器は、チタン製、ステンレス鋼製との各種の熱交換機を展示。冷却通路の微細化が進んでいます。ろう材の材質、設置法の取り組みで、従来よりも微細冷却通路を持つ熱交換器の製作に取り組んでいました。
 接合部の非破壊装置として、「オリンパス」の超音波探傷器等に興味がありました。手元にあった、クラッド板、クラッド線の他、ステンレス鋼箔の積層拡散接合体を持ち込み、それらの評価の可能性について相談しましたところ、快く引き受けていただき、試料をお預けしました。

 今回の見学で、「拡散接合法やろう付け法による微細構造を持つ製品の増加」、「材料的には、多くのアルミニウム合金の製品の存在」、そして「展示品で使用されているアルミ合金は、ほとんど6061合金」等が印象的でした。

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展示会場入り口

 

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