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国際宝飾展で「木目金積層体・接合ジグ」を展示

1.国際宝飾展とは
 日本で最も歴史のある宝飾展として、ジュエリー業界で定着したイベント。毎年、出展者と来場者の活発な商談が行われ、会期中の商談金額は125億円にのぼるとか。来場者数(登録者数)の集計報告によれば、開催4日間で合計27,311人。複数日の参加もあるので、実質はこれより多い。
 国際宝飾展の特徴は、この会場で宝石類の売買があるので、警備員がやたらに多い。また、防犯カメラも目につく。実際、盗難事件が発生し、テレビでの報道がありました。

2. 宝飾展での展示内容
 ネックレス、指輪などの展示・販売のほか、これら装飾品を制作設備・工具の展示・販売。スポット溶接器、工具等の展示があります。制作設備では、チェーンの補修もできるスポット溶接機、ロストワックス法鋳造装置。刻印するための、レザーマーカーなど。

3. 展示品に見る接合品は?
○木目金作品
 銅、銀合金板を積層接合して、それを切削や鍛造を繰り返して、金属で木目模様を制作。『LABRO』では、木目金の指輪の展示と販売。『大淵銀器』では、急須、香炉等の展示と販売。
○粒金作品
 銀や、金の0.1μmの粒を立体的に配置して作品を制作。イタリアからの出展「MRLI GIOELLI」

4. 木目金用積層体を簡単に接合する接合ジグを開発

 従来法では、金、銀、銅合金板の積層接合体が、次の鍛造過程で接合面間で剥離することがよくありました。そこで、下記の作用のある接合法を開発してきました。
  ○接合面の酸化防止策(木炭中での加熱)
  ○熱膨張を利用した加圧ジグ(昇温で自動的に加圧)


 その結果、下記の効果を明らかにしてきました。

  1. 工業的な接合(ステンレス鋼同士の接合、ステンレス鋼と銅の接合)の適用の可能性がある。
  2. 本接合ジグを用いた接合体の性能が、工業的に使用される接合装置による接合体の性能と同じである。
  3. 装置コストが安い。安価で簡便。 

5. 接合ジグの小型化に成功・展示

 宝飾作家が使用する電気炉も接合できるように、接合ジグを開発。城田電気炉からの販売電気炉で、最も炉内寸法の小さいサイズ(W85 × H60 × D120mm)で、使用できるように、特殊合金を使用して、設計しました。 我が家で、この電気炉で積層接合体を接合して、その後、鍛造をお願いして、木目金地金が制作できました。シーフォースのブースで展示しました。

  1. 展示会での反応
  2. 工業製品の接合に従事する関係者も3社
  3. 木目金の作品(指輪、メガネ、各種宝飾品)の関係者
  4. 接合ジグの販売とのことで、販売時期や、価格の問い合わせが多い。
  5. 宝飾品での木目金

宝飾学校、美術大学では、講義あり。しかし、銅、銀合金板の積層接合体の制作が困難な事から、学校での体験は少ない。金、銀、銅合金板を積層して制作する木目金。炭素鋼の異なる金属を積層して制作するダマスカス鋼。これらの材料、製品は、最近注目されていることが感じました。

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展示会風景(シーフォースにて)

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 開発接合治具の説明

6. 接合ジグの販売

 今回の展示会で好評を得たことから、販売の準備に着手。木目金に興味なある方が、手持ちの電気炉で、金属板積層接合体が簡単に接合できるように、これからも改良を加えます。販売は、シーフォースから

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販売予定接合キット

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  木目金用地金の製作DVD

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