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第18回 機械要素技術展を見学

 第18回 機械要素技術展が東京ビックサイトで開催され、6月27日見学しました。 
 事前にインターネット検索で、「拡散接合」関係の出展会社では、アロン社、エスジーケイ、協成、東北特殊鋼と意外に少ない感じで、各社のブースを訪問しました。最終日とあってか、会場内は多くの見学者で溢れ、まっすぐ歩けない混みようでした。
 各企業とも、フォトエッチングした金属箔を5〜10枚あるいは100枚以上積層した拡散接合製品を、顕微鏡を覗いてその微細さを競っていました。
 アロン社では拡散接合品を見学者に配布していました。私も拡散接合品を1個持ち帰り、2〜3年前の提供接合品と比較して見ました。より精密・微細な積層接合体で、精密接合技術の進歩が読み取れました。また、一番大きいブースは株式会社アロン社でした。
 

 各ブースの担当者の話を総合すると、

1. 「試作的な拡散接合部品の製造が多いが、売り上げ増加には結び付かない」との言葉が印象に残りました。

2. 「拡散接合品の売り上げが多い」。先日のトヨタの水素自動車の発売発表に関連して、「水素ステーション向けの熱交換器の需要」について尋ねてみました。接合品の耐圧試験が困難である。また接合部の品質保証が問題で、この分野への進出が難しいとの事。また、「フォトエッチングの積層技術は、今はやりに3Dプリンターと同じ」ことから、今後の発展の目的で、大学との共同研究を始めたようでした。

3. 固相状態で金属箔を積層した製品は、接合箇所が平面上に無数にあり、その接合部の品質の安定性を如何に保証するかが最大ポイントです。その手法が未解決であり、早急に手法の確立が望まれている。その目的で、接合前の材料、接合面、接合中のプロセス管理、接合部の欠陥と接合の緒特性との関連の明確化、さらに有効な非破壊試験法の確立が待たれます。「品質保証の問題から、試作品にとどまる場合が多い」との、担当者の言葉が印象に残った見学でありました。

2014.6.27

 機械要素技術展会場入り口

 

 

 

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